Event
Exhibition and Sales Event " In Use "
EVENT SPACE NORTH

展示販売会 「インユース / MOONSTAR」

2024.3.30 ― 4.21
開催日時
2024年3月30日(土曜日)〜2024年4月21日(日曜日)
開催場所
イベントスペースNorth(UNEVEN HUB STORE内)

今回、ムーンスターが展開するブランド「インユース」の展示販売会をイベントスペースNorthにて開催する運びとなりました。期間中はUNEVEN HUB STOREスタッフ、Dhal Homesスタッフ共にお客様をサポート致します。では、皆様のご来場をお待ちしております。

すっきりと見やすく構成された会場風景(イベントスペース North)

日常に溶け込む、黒衣(くろご)のような靴。

創業から150年を迎えるムーンスターは子どもから大人まで、また、業務用シューズからハンディキャップを持った方向けの靴まで、「すべての人」に向けた靴の開発を続けてきました。そのため、多種多様の用途に適したデザインや仕様に加え、売り場の要望に応えることで、必ずしもブランドとしてはデザインは統一されていませんでした。そこで、それぞれの分野で培ってきた機能面だけ抜き取り、子供から大人までデザインを統一しようというシリーズがインユースです。開発チームが考える、ムーンスターらしいデザインやその佇まいとは何かを考え、たどり着いたコンセプトが『日常に溶け込む、黒衣(くろご)のような靴』です。

ナショナルブランドを筆頭とする他社ブランドは、靴自身を主役にしようとデザインされているように見えます。ムーンスターはこれまで日本人の普段履きとして存在してきたという自負があります。そこで私たちは歌舞伎の中で、役者の振る舞いをサポートする黒衣のような存在になりたいという考えに辿り着きました。その存在感自体は消しつつも、それ自体がないとその場が成立しない存在、つまり主役は個人であって、靴はその人の生活スタイルを支えるため靴でありたいという考えです。言ってしまえば、シーンや用途に合わせた、ただシンプルな靴かもしれません。でも、ミリ単位で美や機能性を追求したパターンをひとつずつ積み上げることで、ムーンスターらしい独自のデザインや佇まいが生まれると信じて開発を続けています。ぱっと見は分かりにくいかもしれませんが、実物を履いてその思いを少しでも感じてもらえたら幸いです。

では、展開商品の一部をご覧ください。

動きやすく長持ちすること

エスカレーターより階段、バスより自転車というように、日々の暮らしで意識的に体を動かす人が増えています。運動が生活の中に広がっている日常において、場面を問わず長く使い続けられる靴を目指しました。

バスケット

ムーンスターらしい日本製のスニーカーです。福岡県・久留米の自社工場で原反加硫(※1)した耐久性と適度なハリがあるキャンバスを使用し、佐賀県の革靴工場で型付けと底付けをしました。ソールには軽くてクッション性に優れたVESTEC(※2)と名付けたウレタン材を使用しています。プレーンなデザインで年齢や性別を問わず履くことが出来る一足です。

※1 原反加硫
アッパー材には久留米の自社工場で表材と裏材をゴム糊で貼り合わせた生地を使っています。生地の間に薄いゴムの層があることで、履き心地を良くする適度なハリと耐久性があります。
※2 インジェクション製法
ムーンスター独自開発の、軽量で耐摩耗性に優れたVESTEC(ベステック)と名付けたウレタン材を金型に流し込み、接着と成型を同時に行います。この底付けの製法によりラスト(木型)の底面形状を忠実に再現できるため、履く人の足に沿ったフィット感の良い靴に仕上がります。

ワラン 1

日常生活の合間に運動を取り入れる人が増えています。そこで普段にも運動にも使いやすい、新しい定番靴を作りました。足の動きをサポートするソール(※1)サドル補強(※2)など、運動に適した機能を持たせながら(※3)も、普段履きとして服装を選ばないデザインに仕上げています。

※1 ローリングソール
着地から蹴り出しまでを滑らかにするため、足の動きを邪魔しないラウンド形状のソールにしています。
※2 サドル補強
買い物や散歩といった普段使いだけでなくジョギングなどの運動にも使えるよう、甲の部分には耐久性をもたせる補強として隠しサドルを入れました。
※3 二重構造のインソール
インソールの足に触れる表面には履き心地の良い柔らかなEVA素材を、底に近い面には動きをサポートする高反発のEVA素材を使用しています。

暮らしと仕事に役立つ一足

仕事や正装のときに使われる革靴は、長い時間履き続けると疲れてしまいます。どんな人にもよく似合うオーソドックスなデザインながら、履き心地と歩きやすさを大切にした、毎日履きたくなる革靴を作りました。

スチップ

どんな人にもよく似合う、オーソドックスなデザインの革靴です。フォーマルな見た目でありながら、インソール(※1)アウトソール(※2)には足への負担をやわらげ快適に履ける機能が備わっています。お手入れのしやすい素材(※3)で、気負わず毎日履くことが出来ます。

※1 アナトミー設計インソール
足裏形状に合ったインソール設計にすることで、フィット性を高め、足の負担をやわらげる工夫を施しています。また、インソールには小さな凸を設けることで、足のアーチを支えてくれます。
※2 アウトソールのくぼみ
踏み付け部分の中心に向かって少しだけくぼませることで、体重がかかると接地面積が最大になるように設計しています。スニーカーと違い革靴はソールに凹凸が付けづらいため、接地面積を増やすことでグリップ力を補いました。
※3 素材選び
アッパーの表材には耐久性がありお手入れの簡単な合成皮革を使うことで気負わず普段使いもできます。裏材には履く人の足の形に馴染むよう天然皮革を使いました。

どんな足の人でも履きやすいように

体の大きさや状態が人それぞれ違うように、履く人の足のかたちにも様々な個性があります。 足の長さはもちろんのこと、甲の高さや幅に関係なく、できるだけ多くの人が毎日快適に履けるよう工夫しました。

バース

足のかたちには様々な個性があります。身体の状態や年代を問わず、多くの人が毎日快適に履ける一足を目指しました。シンプルなデザインでありながら(※1)片手で脱ぎ履きがしやすく(※2)、足の形状に合わせて甲の高さや幅を調整できます。

※1 調整域の広い一本バンド
ウィズ(足囲)が大きめのラスト(木型)を使用しつつ、バンドにより調整域を広くすることで、甲高や幅広、さらには装具をつけている人まで履ける仕様にしています。
※2 片手で履ける靴
ベロをなくすことで片手で簡単に脱ぎ履きできるようにしました。履き口は斜めに切込みを入れ、うまく外羽根が重なるように設計することで外羽根がベロの機能も満たしています。

ファム

落ち着いたデザインで性別や年齢を問わず履きやすい靴(※1)です。つま先がゆったりしたラストを使い、フルオープンの仕様にすることでスリッパ感覚で気軽に履ける(※2)一足にしました。

※1 脱ぎ履きしやすいバンド仕様
ウィズ(足囲)がゆったりとしたラスト(木型)を使用しつつ、大きく開くバンドにすることで、脱ぎ履きがしやすい・させやすい仕様にしています。
※2 滑りにくいアウトソール
プロユース用に作られた滑りにくいアウトソールを搭載することで、誰でも安心して履くことができます。

足本来の自然な動きを促す

ムーンスターが長年つくってきた地下足袋をベースに、アウトドアシーンに適した靴をつくりました。地下足袋のように裸足に近い設計にすることで、人間本体の正しい姿勢と安定した歩きを後押しします。

タビハイク

地下足袋をベースに考えられたこの靴は、裸足のように(※1)しっかり足指で地面をとらえることができるため、足場の不安定なアウトドアシーンに適しています(※2)水の浸入を防ぐ防水設計(※3)で、濡れた地面でも快適に使用できます。

※1 裸足に近い靴
地下足袋のようにヒールピッチ(踵の高さ)をなくし、裸足に近い設計にすることで、歩行時に人間本来の正しい姿勢を促します。
※2 地面を踏ん張れるかたち
つま先部分をオブリーク(親指から小指にかけて実際の足の形のように斜めにカットされた形)にすることで足指が広げやすく、より地面を踏ん張れる形状になっています。
※3 水の浸入を防ぐ
靴全体に防水フィルムを入れ、アッパーとベロを一体化させることで、水の浸入を防ぎます。アウトドアシーンなどでの急な雨でも快適に履くことができます。

子どもたちの成長を足元から支える

発達の過程にある子どもの足は、骨が柔らかく、大人とは異なるかたちをしています。 そうした子どもたちの足を守り、もっと遊びたい、はやく走りたいという健やかな気持ちを支えます。

ヨジートレーナー

子ども靴に必要な要素である「安定して歩けるように、かかとをしっかりホールドすること(※1)」「歩きやすいように、屈曲部がしっかり曲がること」「足指が自由に動かせるように、つま先がゆったりしていること(※2)」「靴の中を清潔に保てるように、簡単に洗えること(※3)」を取り入れたキッズシューズです。活発な動きを支えられるように補助パーツを付けています。

※1 活発な動きを支える補強材
幼児期の子どもたちは、歩きや走りがまだ不安定ながら、もっと動きたいという気持ちでいっぱいです。子どもたちの活発な動きをしっかりサポートするために、カカトにスタビライザーをつけ、先飾りやサドルには補強材をつけました。
※2 足指が使える靴
発達の過程にある子どもの骨は柔らかく、靴はその成長の邪魔をするものであってはいけません。足指がしっかり広げられるスペースをつくり、正しい位置でソールが曲がるようにすることで、裸足のときと同じように足指が使えます。
※3 足の発達を支える清潔なインソール
土踏まずの形成を促すために、足指を使って歩けるインソールを使用しました。つま先部分は弾力性があり踏ん張りやすく、硬質なかかとの部分は着地の安定性を支えます。汗をかきやすい子どもの足裏を清潔に保つために、取り外して洗いやすく、速乾性に加え、カテキン由来の抗菌作用をもった素材を使っています。

ヨジーサマー

子ども靴に必要な要素である「安定して歩けるように、かかとをしっかりホールドすること」「歩きやすいように、屈曲部がしっかり曲がること」「足指が自由に動かせるように、つま先がゆったりしていること(※1)」「靴の中を清潔に保てるように、簡単に洗えること(※2)」を取り入れたキッズシューズです。メッシュ素材のため夏でも快適に履くことができ、つま先をラバーで覆っているため(※3)アウトドアでも安心して使えます。

※1 足指が使える靴
発達の過程にある子どもの骨は柔らかく、靴はその成長の邪魔をするものであってはいけません。足指がしっかり広げられるスペースをつくり、正しい位置でソールが曲がるようにすることで、裸足のときと同じように足指が使えます。
※2 足の発達を支える清潔なインソール
土踏まずの形成を促すために、足指を使って歩けるインソールを使用しました。つま先部分は弾力性があり踏ん張りやすく、硬質なかかとの部分は着地の安定性を支えます。汗をかきやすい子どもの足裏を清潔に保つために、取り外して洗いやすく、速乾性に加え、カテキン由来の抗菌作用をもった素材を使っています。
※3 活発な子どもたちの足を守る
幼児期の子どもたちは、歩きや走りがまだ不安定ながら、もっと動きたいという気持ちでいっぱいです。子どもたちの活発な動きをしっかりサポートするために、つま先をカバーし、怪我を予防する仕様にしました。

MoonStarについて

1873年創業以来、ムーンスターの靴作りは座敷足袋の仕立てから始まり、学生用の上履きや介護用シューズ、厨房用シューズなど、実用的な靴を数多く生産してきました。今年で150年目となりましたが、約100年前に座敷足袋の底にゴムを着け、地下足袋として生産を開始して以来、日本人が履きやすい靴の開発を続けています。ちなみにムーンスターが蓄積してきた日本人の足型データは約26万人分にのぼり、制作されたラスト(靴型)は16,000種類になります。その中にはコンバースやニューバランスの日本企画も請け負っていたこともあります。 とりわけ、学生向けの靴を作ってきた歴史が、ムーンスターの高い品質の基盤となっています。学生用の靴にいちばん求められることは耐久性です。3年間、履き続けても壊れないということが選定される絶対条件となります。そういった高いハードルをクリアするため、研究、改善してきたノウハウが今の品質につながっています。そういった背景もあり、ユーザーが使ってはじめて、その靴の価値を感じてもらえるような、使い勝手の良い靴作りを目指しています。

IG:moonstar_inuse

UNEVEN HUB STORE / Nagoya

「想像を超える、人とモノのハブ体験」をテーマに、広々としたワンフロア(230坪/760㎡)を展開。周回可能な放射状レイアウトにて構成された小規模ショッピングモールのような発信拠点です。愛知県名古屋市西区天塚町という穏やかなロケーションにて、ファッションのセレクトショップ「UNEVEN HUB STORE」を起点とし、デザインと生活雑貨を取り扱う「Dhal Homes」、スペシャリティーコーヒーと焼き菓子を提供する「awai」、Swimsuit Departmentが展開するアンティークオブジェクトショップ「BATHHOUSE nagoya」、大小二つのイベントスペースとキッチンスペースを集約。多種多様な人やモノ、コンテンツが重なり合い、刺激し合うことで、想像を超えた体験を提供いたします。

IG:uneven_hub_store

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