建築家カルロ・スカルパから着想を得た今期コレクション、続々とお店に届いております。
Dhal 23SS、第二便より、柔らかいコットンリネンのドビー織生地のご紹介です。
今シーズンは、建築家カルロ・スカルパのものづくりの姿勢から着想を得たコレクションを展開しています。
1960〜70年代イタリア。
ものづくりの都ヴェネツィアにて、モダンムーブメントの中心人物でありながら、その主流とは距離を保ち、独自の視点で世界を切り開いた巨匠カルロ・スカルパ。
当時のヴェネツィアには、この都市の歴史が育てたすばらしい職人たちが存在しました。
スカルパは長年にわたって親密な関係性を築き、常にその技術に敬意を払っていたといいます。そして、彼のものづくりを支える職人たちもまた、スカルパこそ自分たちの技量を発揮させてくれる最高の建築家であると信頼を寄せていました。
それは大量生産とは対極にある思想であり、スカルパの想いで繋がっていった美しいものへの挑戦です。どんな街に生まれ、どんな人と出会い、どんな人がそばに居てくれるのか。今ある目の前の環境や人、自然な素材の良さを見つめ、愛を注ぎました。
Dhalのこちらのドビー織生地も、情熱ある職人さんの技術なしには作れない逸品です。
建築だけでなくテキスタイルのデザインも手掛けたスカルパは、小さな村の織物工場でシルクの布地も制作しました。
こちらの生地は、その繊細な織り、素材を活かしたものづくりの思想や哲学からインスピレーションを受け、デザイナーが細かな綾柄を起こし、生地から制作しております。
白い地の部分にも、ドビー織りの細かな柄が入っており、素材が醸すやわらかい表情があります。
コットンリネンの細番手の生地は水通しが良く、使い込むごとに柔らかく使う人の身体に馴染み育っていきます。
軽さと気品の漂う独特な雰囲気を楽しんでみてください。
気になるものはぜひ店頭でご覧ください。(西区Dhal Homes 、東区Dhalにて展開しております。)
Dhal (ダル)
名古屋を拠点とし、地場の繊維産業や職人の技術を大事にしながら生地から服作りを行うファンションブランド。デザイナーの水谷は、着る人の心の栄養になりたいと、まだ見ぬものを模索し挑戦を続けます。
IG:dhal_column
HP:dhal online store
Dhal Homes
私たちはデザインが日々の生活と人間との間を取り持つと考えます。世の中は進化し続け、一方で人間は進化に対応できることもあれば、できないこともあり、できてもしたくないこともある。Dhal Homesは、それらの問題を捉えて、衣食住の適切な関係を構築します。