URU TOKYO
漆山政春が2010年秋冬シーズンにブランド「アメイズ(AMAZE)」をスタートし、2011年秋冬より「URU TOKYO(ウル トーキョー)」に改名。テキスタイルやパターンなど技術が強み。コンセプトは、「Accelerate Creativity Accelerate Imagination-想像力(頭)と技術力(手)の加速」。
「URU TOKYO 24AW COLLECTION」は、鮮やかな色彩やモノトーンでシックなアイテムなど幅広いラインナップのコレクションとなっています。秋冬といえば暗い色という連想に相反するように、明るい色や寒色を織り交ぜたテキスタイル、独特な空気感を持ち合わせた柔らかみのあるパターンなど、ベーシックなアイテムを新鮮で都会的なスタイリングに昇華させてくれる、同ブランドらしさの詰まったアイテムばかりです。本日のジャーナルではこれらのアイテムにフォーカスを当て、スタイリングLOOKと共にご紹介できればと思います。
LOOK #1
VEST : NYLON DOWN - DOWN VEST(GREEN)
INNER : WOOL CASHMERE FLEECE - PULLOVER JACKET(D.NAVY)
PANTS : WOOL CASHMERE FLEECE - EASY PANTS(D.NAVY)
前述した秋冬では暗い色というイメージを払拭してくれる、鮮やかなグリーンが魅力のダウンベストです。同色のダウンジャケットと黒のダウンベストも入荷がありましたが、今回はこちらをピックアップいたします。基本に忠実なベーシックなシルエットを採用しており、簡単に言うととにかく軽くて暖かいダウンベストです。その理由は、ダウン90/フェザー10の所謂黄金比率の中綿を内蔵しており、リップストップ地ナイロンによる強度も兼ね備え、サイドはアジャスターでの調整が可能でボリュームの収まりも程よく...と色々な理由があります。これだけでも魅力的な面は沢山あるのですが、このアイテムならではといえばやはり鮮やかな発色のグリーン色です。今回は同ブランドのネイビーフリースセットアップに着用してみましたが、周りをシンプルにして際立たせるも良し、はたまた柄物などに馴染ませて自分流に昇華するも良し、着る人によって様々なスタイリングが想像できそうな逸品です。
LOOK #2
JACKET : WOOL ALPACA CHECK - COVERALL JACKET(SAX)
TOPS : HALF ZIP SWEAT(I.GRAY)
PANTS : SWEAT PANTS(I.GRAY)
昨シーズンから継続のカバーオールが寒色を織り交ぜた明るいトーンでリリースしました。秋冬らしくない配色ですが、あえての逆、周囲とは異なる選択ができるアイテムは服好きにはもってこいな気がします。まず見て欲しいのはこの身幅の大きさです。インナーになんでも着れる万能性の高さを持つため、スウェットやニットなどインナーでの温度調整が可能となり、長いシーズンの着用を可能にしてくれます。ディティールに目を向けると、A4サイズの本も入る程の大きなポケットや直径2.5cmの大きなボタンなど、よく見ると変わっているのに違和感なくデザインに落とし込まれている点も面白いです。因みにインナーは同ブランドのスウェットセットアップを着用、こちらも白ボディに水色のラインが入る爽やかな配色が秋冬では珍しく、全体をクリーンで繊細なスタイリングへと昇華してくれます。
LOOK #3
TOPS : V NECK KNIT(D.OLIVE)
PANTS : WOOL PONCH - 1 TUCK PANTS(GRAY)
こちらは打って変わってダークオリーブ色の抜けた空気感を持ち合わせたシルエットが魅力的な、フリーサイズのVネックニットです。このアイテムで個人的に好きなポイントは大胆ながらバランスが整えられたオーバーサイズシルエットと、柔らかく起毛した生地の風合いです。着丈・身幅・袖丈はたっぷり、首元はVネックですっきり、その対照的な様が心地よく重たさを感じないバランス、またシルエットに合わせた柔らかくふんわりとした生地のバランス、全てのバランスがマッチしたアイテムな気がします。パンツも同ブランドの落ち感と滑らかさの強いウールポンチスラックスを着用し、上品で抜けたスタイリングとなりました。
LOOK #4
TOPS : CREW NECK KNIT(NAVY×MINT)
PANTS : WOOL CASHMERE FLEECE - EASY PANTS(D.NAVY)
こちらは、これまでも継続してリリースされてきたローゲージのクルーネックニットです。今回は大胆な色使いにまずは目を奪われ、よく見ると内包的な要素にも拘りを感じられる、2回に分けて良さを体感できるアイテムでした。まず色に注目すると普段出会うことのないような色同士を使用しており、ピッチの太さや配色バランスのアレンジによって同ブランドらしさが表現されています。次に内包的な要素、糸には収穫量の少ない生後1ヶ月未満のアンゴラ山羊の原毛を使用、網組織は継続して3ゲージの天竺編みの針抜きを採用し、編まない目を作ることにより隙間が空き、縦にラインが入ったような目の大きさが特徴です。着用感でいうと"包み込まれているような感覚"というのが1番しっくりきます。今シーズンのメインニットとしてぜひご検討していただきたいアイテムです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
全てのアイテムは紹介しきれませんでしたが、URU TOKYO 24AWの空気感はお伝えできたかと思います。このジャーナルを書きながら、秋冬だからこそ敢えて選びたい、そんなアイテムが沢山あるコレクションだなと感じました。みなさまも是非試していただけたらと思います。
ONLINE STORE : URU TOKYO ONLINE
STYLING , TEXT , PHOTO : 庄子@shozy_917
UNEVEN HUB STORE / Nagoya
「想像を超える、人とモノのハブ体験」をテーマに、広々としたワンフロア(230坪/760㎡)を展開。周回可能な放射状レイアウトにて構成された小規模ショッピングモールのような発信拠点です。愛知県名古屋市西区天塚町という穏やかなロケーションにて、ファッションのセレクトショップ「UNEVEN HUB STORE」を起点とし、デザインと生活雑貨を取り扱う「Dhal Homes」、スペシャリティーコーヒーと焼き菓子を提供する「awai」、Swimsuit Departmentが展開するアンティークオブジェクトショップ「BATHHOUSE nagoya」、大小二つのイベントスペースとキッチンスペースを集約。多種多様な人やモノ、コンテンツが重なり合い、刺激し合うことで、想像を超えた体験を提供いたします。