Dhal デザイナー・水谷美知へのインタビュー
Interview
DHAL 2024 SS Designer Interview
DHAL HOMES

Dhal デザイナー・水谷美知へのインタビュー

2024.2.17
発売日
2024年02月13日(火曜日)〜
販売店舗
DHAL(大曽根)、 DHAL HOMES(西区天塚町)

2024SS立ち上がりを迎えたDhalデザイナー・水谷美知へのインタビュー

水谷 美知

通算18年のセレクトショップでの経験を経て2008年よりCOMMONOreproductsで企画生産管理に携わる。地場産業を活かし地元の職人たちと密に、繊維の街ならではのものづくりを10年継続しブランドを終える。2018年8月に開業し自身のブランドDhalを立ち上げる。同時に旗艦店として名古屋市東大曽根町にお店をオープンする。時間をかけないとできないもの作り、ダイレクトに作り手の考えを伝えることに重きを置くことによって可能になる生産と販売を目指し、ブランドを運営している。2021年9月にデザインと生活雑貨に重きを置くDhal Homesを名古屋市西区天塚町にオープン。

IG:dhal_column

---半年に一度の人気企画です。今回も宜しくお願い致します。24年春夏のシーンをどのように感じていらっしゃいますか?

ファッション好きが、ファッションから離れて、インドアになったり、アウトドアへ出かけたり、旅行へ行ったり、より自然(ナチュラル)を体にしみこませ、そろそろケミカルな刺激や、落ち着き過ぎた日常にパンチを、と思い始めている頃ではないかと想像していました。なのでとにかく「ファッションを再び楽しむ」そんな春夏にしたいなと思っています。

---そんなムードの中で、今季特に打ち出したいことはどんな事だったのでしょうか?

お店と人と物、音楽とアートと洋服、いのちを傾けた本気の集合が奇跡を生む、それがお店で見せられたら良いなと思っています。どうぞごひいきに♡

---今シーズンの作り込みを教えて下さい。

どの素材も力が入ってますので、一つには絞れないですねぇ。今期もそれぞれの産地でないと、その人じゃないとできない事をやっています。ブラウンのスーツ生地ギャバも糸色を決めるのに、何十色もサンプルを出しましたし、シャツ生地は、工場からの帰り道、バッファロースプリングフィールドを聴きながら、これだー!ってなりました。French Vintage Twillの布地は、素材を生かしたデザインが出来て大満足。言い出したら止まりませんね。

---そもそもデザイナーとしてどの様なプロセスで洋服を作られているのでしょうか?

先ずは体の中が空っぽの状態です。(展示会の終わりは数日抜け殻になります。)その後運動したり、好きな音楽を聴いたり、美味しいご飯を食べたり、ちょっと特別なことというわけではなく、普段通りの生活を整えるといった感じです。その状態になると無性に面白いことをやりたくなって、探したり調べたりどこかへ出かけたり、それをただただ一生懸命遊びます。その後は展示会までのカウントダウンが入ればデザインを出す。といった流れです。普通ですよね。特にこれといった特別なことはないのかなと思いますが、日々の好奇心をコントロールしている感じなのでしょうか。デザインは一気に出す方が性に合っていている気がします。

---また、服作りとお店作りを同時にこなしていらっしゃいますが、どの様な感覚なのでしょうか?

上にも書きましたが、そっか、、お店があるからコントロールしているのかも。今気づきました、笑。一つのことしかできないので、ノートを分けています。日々のちっちゃな事が気になるから、忘れていかないと追いつかないのです。先ほどのような気づきも書き留めたりします。体の中に溜め込みたくないので、その時その時出すことをしています。寝る時以外はずっと考えているから、体の中のいろんな細胞が、出陣の時に集まってきて力を貸してくれる感じです。あっいま戦国時代劇を見ているからそんな感じです。

---いつも水谷さんの情熱に圧倒されます。どの様にモチベーションを保たれているのですか?

情熱があるとも、モチベーションを保つことを意識したことはないのですが、在るように見えているのですね。自分ではどんな状態も今のその時にしか体験できないことだと思って大切にしています。__あっ、掃除ですかね。気持ちのいい場所、風の通る場所が好きだから、それを作るようにはしています。それとお買い物ですね。欲しいものは欲しいと思った時に買う。他にもあるかもなぁと探したりしないようにしています。高くて冷や汗かきながら今でもお買い物してますねぇ。仕事を頑張ったり、節約を頑張ったりしてなんとしても手にいれる、笑。強欲ですねー。だめだ!もう買えない!ってなって何も見なくする。見れなくなる、が正解ですね、笑。大丈夫かな、こんなアラフィフ。

---前回もお聞きしましたが、これからのダルをどうお考えですか?

前回の答えを忘れちゃったのですが(笑)、、先のことは分かりません。目の前にある今できることを全力で、何かが自然にやってきたときに何かが起きるのかも。なるようになる。人はなんとかしなきゃいけないと思ったらなんとかするものだ、と織田信長が言っておりました。同感です。

---最後に最近のマイブームをお教え下さい。

今は深海と宇宙を同時に調べています。真っ暗な中に光るもの。自発的に光を放つ深海生物に心奪われております。 あっ、あとスケーリーフット!!深海で鉄の鎧を纏っているのです。甲殻類から身を守るためだそうで、カニ対スケーリーフットの生存をかけたインド洋・海底の戦が起きているんだと妄想しています。

---ありがとうございました。今後のダルに期待しています。

Dhal 2024 SS First Delivery

Dhal・オンラインストアはこちら(オンラインストアでの24SS商品販売は2月23日金曜日・祝日よりスタート)

Dhal Homes

私たちはデザインが日々の生活と人間との間を取り持つと考えます。世の中は進化し続け、一方で人間は進化に対応できることもあれば、できないこともあり、できてもしたくないこともある。Dhal Homesは、それらの問題を捉えて、衣食住の適切な関係を構築します。

HP:dhal_homes ONLINE SHOP
IG:dhal_homes

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